4.サンプリング方法の実際

 ロットの状況と荷役や設備に応じて3.2によってサンプリング手法の種類を定め、試料採取と試料調整を行う。

4.1 ストックパイル(堆積物)サンプリング

 ストックパイルのランダムな場所のランダムな深さからインクリメントを採取する方法。

図5.ストックパイルサンプリングの一例
図5.ストックパイルサンプリングの一例
  1. ロットに対応したインクリメントの大きさと最小必要個数を表1と2から決定する。
  2. ストックパイルを場所別、上下別などに層別して、層別比例サンプリングする(図5参照)。
  3. やむを得ずロット表面からだけインクリメントを採取した場合は、略号(T.P)を必ず付記すること。
  4. ストックパイルのままでのランダムなインクリメント採取は困難な場合が多いため、ストックパイルを作製中、あるいは取崩し中に採取するなどの工夫が必要。

4.2 コンベヤサンプリング

 ロットがコンベヤによって移動しているとき、コンベヤまたはその落ち口から系統サンプリング方法によってインクリメントを採取する。

図6.試料採取機の一例
図6.試料採取機の一例
図7.コンベヤサンリングの一例
図7.コンベヤサンリングの一例

  1. インクレメントの最小必要個数は、ロットの大きさにより調節し表2の値以上とする。
  2. コンベヤなどの落ち口で、落下するチップの全流幅から、試料採取器を用いてインクリメントを採取する(図6参照)。 
  3. コンベヤを停止して採取する場合は、停止前に採取起点を決め、規定のインクリメントの大きさ以上の量をコンベヤの長さ方向に沿って、ロットの最大粒度の3倍以上の幅を持ってコンベヤの全流幅にわたって全量を採取する(図7参照)。
  4. 系統サンプリングでは量的に等間隔でインクリントを採取するのが原則である。 例えば、ロットの大きさが4.5tの場合、表2より最小採取個数n=10より、インクリメントの間隔は4.5 t/10=0.45 tとなる 。したがってこの場合、0.45 t以内でランダムに最初の採取を行った後、0.45 t毎にインクレメントを採取する。

4.3 容器サンプリング

 ロットが袋(トンバッグ)やその他の容器に入っている場合、二段サンプリング法によりインクリメントを採取する。

  1. 容器が1ロットの場合、原則として表2の最小必要個数の1/2のインクリメントを採取する。
  2.  以上の容器を1ロットとする場合、各容器から次式で求めたインクリメントを採取する。
    ここに、
    ni:インクリメントの必要数、n:表2による最小必要個数、m:容器数

4.4 車両サンプリング

 ロットがトラックまたは貨車などに積まれている場合、荷役中に落下中の試料から系統サンプリングによってインクリメントを採取する。 

5.大口試料の縮分

 以下の方法のうち、一つの方法またはいくつかの方法を併用して行う。

(1) インクリメント縮分方法:試料の状態によって4等分または20等分が用いられる。

図8.インクルメント縮分の方法
図8.インクルメント縮分の方法

(2)円すい四分方法

図9.円すい四分方法の概要
図9.円すい四分方法の概要

図9.円すい四分方法の概要

6.分析用試料の取り扱い

(1) 試料容器

 試料の全量が入り、清浄で、丈夫で、確実に密封できるものを使用すること。特に保管や輸送中に水濡れや吸湿、乾燥が生じないようにプラスチック製あるいは金属製の密封または封印できる袋あるいは容器を利用すること。

(2) 試料の包装および表示

 試料は密封して送付または保管する。包装には原則として次の項目を表示する。

  1. 製品名称
  2. 製造業者名及びその所在地、電話番号
  3. 製造年月及びロット番号
  4. 原料の樹種と部分
  5. 試料採取・調製年月日
  6. 試料採取方法
  7. 試料採取責任者および試料調製者氏名
  8. その他必要事項

(3) 試料の送付および保管

 試料を送付するときは試料容器を密封し、異物が混入しないように丈夫な包装をし、前項の表示をする。また同様の表示ラベルを試料容器内にも入れておくことが好ましい。とくに水分測定用試料は、試料容器に入れて密封して送付する。

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