燃料用木質チップの品質規格について

一般社団法人日本木質バイオマスエネルギー協会は、全国木材資源リサイクル協会連合会とともに、燃料用木質チップの適切な利用を進めるために、その品質に関して原料、形状、大きさや水分などを定めた、品質規格を策定いたしました。

燃料用木質チップの品質規格
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1. 概要

この度、一般社団法人日本木質バイオマスエネルギー協会は、全国木材資源リサイクル協会連合会とともに、木質燃料の1つである「木質チップ」について、チップの原料、形状、大きさ、水分などの基準を定めた、品質規格をとりまとめました。

その間、全国木材チップ工業連合会や燃料用木質チップの生産業者・流通業者、および木質燃焼機器製造販売業者等で構成された「燃料用木質チップの品質規格検討委員会」にて、規定内容や運用方法などを詳細に吟味し、品質基準を策定いたしました。

今後はこの燃料用木質チップの品質規格のPR、関係者への説明会などを開催するとともに、今後の運用について、検討を進め、燃料用木質チップの生産・流通事業者やそれを利用する熱利用事業や発電事業者等への普及啓発と運用推進に努めてまいります。

2.品質規格のポイント

わが国で利用されている燃料用木質チップ全体を包括した品質規格

すでに、2010年12月に「木質リサイクルチップの品質規格(全国木材資源リサイクル協会連合会)」が、2012年5月には「木材チップ規格原案(全国木質チップ工業連合会)」が発表され、各団体内で運用しています。

しかし、現在利用されている燃料用チップは、原料元や種類が様々で、利用も小規模の熱利用から、大規模の発電利用までと、幅広い層に及んでいることから、木質チップの品質規格も一部の業種のみを対象としたものとせず、全体を包括し、かつ燃料用木質チップの生産・流通・利用の適正化が推進される内容の品質規格を制定することにしました。

木質チップ利用時の課題が克服できる規格内容

燃料用木質チップの利用において、多く発生する「チップが詰まる」、「チップがよく燃えない」、「火が消える」、「灰が多い」、「ボイラの損傷が多い」などのトラブルは、燃料の品質と燃焼機器の機能とがマッチしないために起こるのがほとんどです。またリサイクルチップの利用は環境へのマイナス効果が発生します。そこで燃料用木質チップの品質規格を策定するにあたっては、とくに『燃料チップと燃焼器との相性の重要性』および『環境リスクを軽減する利用法』に留意しました。

木質チップの品質を4つの段階に分類

木質バイオマス利用では先行する欧州の燃料用木質チップの品質規格をも参考に、木質チップの品質を4段階(class)に分けています。品質を判断する項目は「原料」「形状」「サイズ」「水分」「灰分」「環境リスク」の5項目にわたっています。品質基準を策定することによって、木質チップの利用者側も生産者側もお互い燃料について、理解できる目安となっています。

3. 品質規格の目的、利用方法

日本では、チップ燃料の歴史が浅いことも関係して、チップの生産およびその利用の現場で多くの問題が発生していることは確かです。その原因を探りますと、ガソリン車に軽油を入れると言ったごく初歩的な間違いが多いようです。この種の問題を無くし、正しい木質燃料の利用を進めるために品質規格があります。『このボイラにはこの品質を持ったチップを供給』、『このチップはこの種のボイラに供給』といったルール、これが “品質基準”です。単にチップ生産者とボイラ利用者に留まらず、チップや燃焼機の流通関係者、燃焼機の設計・製造者など、関係者全ての羅針盤となります。

品質規格の利用方法としては、品質基準に定めた「Class1」〜「Class4」から、燃料チップの生産や販売に関する指針が得られ、燃焼機側でも燃料チップの選択や燃焼機の設計・販売に関する適正な指針を与えることにつながる。

4. 品質規格の詳細

添付資料「燃料用木質チップの品質規格(PDF)」または下記の目次をクリックください。

目次

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