一般社団法人日本木質バイオマスエネルギー協会

 一般社団法人日本木質バイオマスエネルギー協会は、木質バイオマスの適切なエネルギー利用を推進するため、関連事業者、関係者が参集して平成27(2015)年6月に設立された団体です。

 日本に入ってくる原油や石炭、液化天然ガスの価格は、この十年ほどの間に3倍以上に高騰し、今なお高止まりの状況が続いています。豊かな森林に恵まれたわが国で、再生可能なエネルギー源としての木質バイオマスに熱い視線が注がれるのは当然のことでしょう。かつては山からの薪や炭が広く使われていて、それが質の低い木材の重要な出口になっていました。そのエネルギー利用が復活することになれば、放置された人工林や天然林にも間伐や除伐の手が入るようになり、森林・林業の再建につながっていくはずです。

 平成24(2012)年、わが国でも再生可能エネルギーの固定価格買取制度が始まりました。これを受けてバイオマス発電所を立ち上げようとする機運が全国各地に出ています。しかし発電だけをやみくもに増やすわけにはいきません。木質バイオマスは、冷暖房用および産業用の熱を供給する重要な役割を担っています。また熱と電気を含めてエネルギー利用が大幅に増加すれば、原料の調達をめぐって紙パルプや木質ボード、さらには製材などマテリアル利用との競争が激しくなるのは必至です。木質バイオマスのエネルギー利用は林業・林産業の健全な発展を視野に入れた、バランスの取れたものでなければならないのです。

 私たちの協会は、木質バイオマスの利用にかかわる事業者や関係者を広く網羅して平成27(2015)年の6月に発足しました。その狙いとするところは、情報の共有と意見交換を通して、木質バイオマスのエネルギー利用を総合的・戦略的に推進することです。当面の活動としては、固定価格買取制度対応の調査活動が主ですが、これと並んで、新たな事業展開を考えておられる皆さんの相談にも応じることになりました。ぜひご活用ください。

会長 熊崎 実(筑波大学名誉教授)

動画:木質バイオマスエネルギー ~日本の森林を活かして 地球温暖化を救え!~