蒸気タービンシステム概要

 蒸気タービンシステムは、高温高圧の水蒸気でタービンを回して発電する方式であり、火力発電所では古くから用いられている技術です。バイオマス発電にも適用され、豊富な運転実績を持ち、技術的な信頼性に優れたシステムです。蒸気タービンの形式には、高い発電効率が得られる復水式、タービンで発電利用された蒸気をタービンの途中から比較的高い圧力で取り出す抽気式、タービンの出口から比較的低い圧力の蒸気を大量に取り出す背圧式など様々なオプションがあります。そのため製材工程、製紙工程をはじめとする様々な産業界で幅広く熱源として利用され、豊富な実績のある発電技術です。
 蒸気タービン発電は大規模化することで高効率化や低コスト化が図られてきました。発電事業による採算性は規模が大きくなるほど向上しますが、バイオマス発電では燃料収集の制約から大規模設備は望めないため、北欧などではコージェネレーション(コージェネ)利用することにより採算性向上と熱効率向上が図られています。国内では大量の熱を年間を通して安定利用するのは容易ではなく、普及の障害となっていましたが、平成27年度に新たに追加された、「FIT40円/kWh」枠を適用した2,000kW級の蒸気タービンを適用したコージェネ事業が期待できます。また発電効率改善を優先した設計により、発電専用での採算性を目指した技術開発も進められています。小型の蒸気タービンシステムは他の発電方式に比べて発電効率の点では劣りますが、信頼性の高い技術で幅広い熱需要への適応力などの特長を持ちます。

技術特性

  • 高い熱効率
  • 安定したプラント稼働
  • 長期連続運転が可能
  • 各種熱需要を活用することで高効率化可能
  • 高度な維持管理技術、メンテナンス体制構築済み
  • 豊富な実績にもとづく高い設備稼働率

導入要件・仕様例

導入イメージ

 蒸気タービンシステムによる発電は、FIT制度以前から実施されており、FIT制度以降でも、発電専用として利用されているケースが大半を占めています。
 一方、発電と共に熱利用しているケースも複数あり、製材工場や製紙工場など、産業用に利用されている事例があります。

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